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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査 3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査

C.臓器別腫瘍マーカー 4)肺癌

著者: 石井芳樹1 北村諭1

所属機関: 1自治医科大学呼吸器内科

ページ範囲:P.1417 - P.1420

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はじめに
 最近,モノクローナル抗体の技術の進歩によりさまざまな新しい腫瘍マーカーが開発され,検討されている.しかし,肺癌に特異的で,良性疾患との鑑別が可能であり,早期から検出され,スクリーニングにも役立ち,さらに肺癌の組織型も判定できるといった理想的なマーカーの発見,開発にはまだ成功していない.だが,特異性,感受性においてまだ十分とはいえないまでも,腫瘍マーカー測定の診断,治療における有用性は大きい.
 肺癌は,他の臓器腫瘍と比較し,その病理組織学的多様性から,関与する腫瘍マーカーも多彩である.肺癌における主な腫瘍マーカーを表1に示す.本稿では,代表的マーカーの臨床的意義について述べるとともに,肺癌の産生する異所性ホルモンについても触れたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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