文献詳細
特集 癌の臨床検査
I 癌そのものをとらえる検査 3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査
文献概要
はじめに
腫瘍マーカーは,1848年Sir Henry Bence Jonesにより多発性骨髄腫患者尿中に,Bence Jones蛋白の存在が報告されたのに始まる.その後Abelevによるα—フェトプロテイン(AFP)の発見,GoldによるCEAの発見などを経て一つの時代を迎え,近年はKoprowskiにより発見されたCA 19-9など,バイオテクノロジーを利用した細胞融合法で作られたモノクローナル抗体が,腫瘍マーカーに利用されるようになり,急速な進歩を遂げようとしている.
本稿では産婦人科領域の癌に対する腫瘍マーカーの臨床応用の現況と問題点につき論述する.
腫瘍マーカーは,1848年Sir Henry Bence Jonesにより多発性骨髄腫患者尿中に,Bence Jones蛋白の存在が報告されたのに始まる.その後Abelevによるα—フェトプロテイン(AFP)の発見,GoldによるCEAの発見などを経て一つの時代を迎え,近年はKoprowskiにより発見されたCA 19-9など,バイオテクノロジーを利用した細胞融合法で作られたモノクローナル抗体が,腫瘍マーカーに利用されるようになり,急速な進歩を遂げようとしている.
本稿では産婦人科領域の癌に対する腫瘍マーカーの臨床応用の現況と問題点につき論述する.
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