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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査 3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査

C.臓器別腫瘍マーカー 8)甲状腺癌

著者: 岩崎博幸1 伊藤國彦2

所属機関: 1伊藤病院(東京)外科 2伊藤病院

ページ範囲:P.1434 - P.1437

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はじめに
 甲状腺癌は,濾胞癌,乳頭癌,髄様癌,未分化癌,その他に分類されているが,組織型によって臨床像も著しく異なっている.また内分泌腺から発生する腫瘍なので,特有な物質を産生・分泌する特徴を有している.最近,免疫組織化学の進歩により種々の知見が得られてきた.特にC細胞由来の髄様癌はカルシトニンを分泌し,各種腫瘍マーカーの中で最も理想的な腫瘍マーカーといいうる.
 本稿ではサイログロブリン,カルシトニンを中心に,新しい知見を含め,甲状腺癌における腫瘍マーカーについて述べたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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