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特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査
4 癌の染色体異常
著者: 越智尚子1
所属機関: 1国立がんセンター研究所疫学部
ページ範囲:P.1445 - P.1454
文献購入ページに移動はじめに
癌の染色体研究の歴史は古いが,その成因や病因論的意義などの面から多くの関心がもたれるようになったのは,1960年Nowellらによる慢性骨髄性白血病(CML)におけるPh1染色体の発見に端を発する1).
この頃,染色体検査技術的にも低張液前処理法,空気乾燥法,オートラジオグラフィー法の導入など進歩がみられ,CML以外の白血病でもさまざまな染色体異常が発見されるようになったが,まだ個々の染色体の同定が不十分であったため,Ph1に匹敵するような病型に特異的な異常は見つからなかった.
癌の染色体研究の歴史は古いが,その成因や病因論的意義などの面から多くの関心がもたれるようになったのは,1960年Nowellらによる慢性骨髄性白血病(CML)におけるPh1染色体の発見に端を発する1).
この頃,染色体検査技術的にも低張液前処理法,空気乾燥法,オートラジオグラフィー法の導入など進歩がみられ,CML以外の白血病でもさまざまな染色体異常が発見されるようになったが,まだ個々の染色体の同定が不十分であったため,Ph1に匹敵するような病型に特異的な異常は見つからなかった.
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