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特集 癌の臨床検査 II 癌による病態変化をとらえるための検査
2 血漿蛋白検査と炎症マーカー
著者: 大谷英樹1
所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.1497 - P.1500
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体内に炎症性病変が存在するときに血中に増量する化学物質あるいは蛋白成分は,炎症マーカーと呼ばれるが,これらは癌患者血清においても増量するので,癌の補助診断や経過観察の指標としても広く利用されている.特に癌の病態変化をとらえるための血漿蛋白検査としては,簡単なものでは赤沈,電気泳動による血清蛋白分画などがスクリーニング検査法として用いられている.また,CRPを代表とする急性相反応蛋白に属する蛋白成分の定量も普及し,容易にしかも安価に測定しうる利点がある.
体内に炎症性病変が存在するときに血中に増量する化学物質あるいは蛋白成分は,炎症マーカーと呼ばれるが,これらは癌患者血清においても増量するので,癌の補助診断や経過観察の指標としても広く利用されている.特に癌の病態変化をとらえるための血漿蛋白検査としては,簡単なものでは赤沈,電気泳動による血清蛋白分画などがスクリーニング検査法として用いられている.また,CRPを代表とする急性相反応蛋白に属する蛋白成分の定量も普及し,容易にしかも安価に測定しうる利点がある.
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