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特集 癌の臨床検査 III 制癌剤に関する検査
2 感受性を知るための検査
著者: 小林国彦1 仁井谷久暢1
所属機関: 1日本医科大学臨床病理
ページ範囲:P.1519 - P.1522
文献購入ページに移動はじめに
抗癌剤感受性試験は,その目的から次の二つに大別される.すなわち,個々の担癌患者からの検体から採取された癌細胞について種々の抗癌剤に対する感受性試験を行い,その薬剤の効果を予測するためのものと,新しく開発された薬剤が臨床導入前に有効かどうかスクリーニングするためのものとである.今回は前者について概述する.
残念ながら,個々の症例について細菌感染症における感受性試験のような予測性の高い方法は,いまだ確立されていない.臨床における効果と抗癌剤感受性試験の成績との高い一致率を目指して,いろいろな試みが展開されている段階である.その試みを方法によりin vitro, in vivoに分けて述べる.
抗癌剤感受性試験は,その目的から次の二つに大別される.すなわち,個々の担癌患者からの検体から採取された癌細胞について種々の抗癌剤に対する感受性試験を行い,その薬剤の効果を予測するためのものと,新しく開発された薬剤が臨床導入前に有効かどうかスクリーニングするためのものとである.今回は前者について概述する.
残念ながら,個々の症例について細菌感染症における感受性試験のような予測性の高い方法は,いまだ確立されていない.臨床における効果と抗癌剤感受性試験の成績との高い一致率を目指して,いろいろな試みが展開されている段階である.その試みを方法によりin vitro, in vivoに分けて述べる.
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