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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 IV 癌の検診—主要な症候別癌診断・検査のポイント

4 主な症候黄疸—膵・胆・肝癌

著者: 小林誠一郎1 山本雅一1 高崎健1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器外科

ページ範囲:P.1540 - P.1543

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はじめに
 肝・胆・膵癌において,黄疸症状は大切な症候の一つである.特に胆管癌,乳頭部癌,膵頭部癌においては黄疸が初発症状である場合も多く,確実な診断により適切な治療法を選択してゆく必要がある.実際には,肝胆膵の悪性疾患にて経皮経管的胆管ドレナージ(PTCD)を施行した患者の約半数に外科的治療が選択されていた(表1).的確な診断のためには,閉塞性黄疸(外科的黄疸)の鑑別が重要であり,閉塞性黄疸の病態,緊急性を理解したうえでの検査計画が大切である1)
 本稿においては,一般検査から閉塞性黄疸の鑑別のためのキーポイントについて述べ,さらに特殊検査による質的診断,検査計画について記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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