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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

わだい

ヒト癌移植とヌードマウス

著者: 中谷勝紀1 小西陽一2

所属機関: 1奈良県立医大第一外科 2奈良県立医大付属がんセンター腫瘍病理

ページ範囲:P.1561 - P.1562

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はじめに
 ヌードマウスは,1968年,Pantelourisにより偶発的に胸腺の欠如が見いだされたマウスで,Tcell由来の免疫反応が起こり難い.このマウスを用いてのヒト悪性腫瘍の移植実験は,1969年,RygaardとPovlsenの報告以来,多くの報告者によりなされている.
 筆者らは1975年以来,胃癌を中心とした消化器癌の生物学的特性や制癌剤感受性などを検討する目的で,種々のヒト消化器癌をヌードマウスに移植している.今回は,われわれの成績を中心にして,ヌードマウス移植の有用性について述べてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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