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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻12号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 血小板・凝固・線溶系の分子マーカー 血小板

アラキドン酸代謝マーカー11-dehydro TXB2

著者: 森田育男1 室田誠逸1

所属機関: 1東京医科歯科大学歯学部顎口腔総合研究施設

ページ範囲:P.1597 - P.1602

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 循環器系疾患,呼吸器系疾患において生体内トロンボキサンA2(TXA2)の産生量を知ることは,その発症・進展機序を知るばかりでなく,薬効の目安など臨床的にも意義がある.しかし,従来そのマーカーとして用いられてきたTXB2は,生体内安定性,採血時のアーチファクトによる産生などマーカーとして適さないとされ,そのかわりとして11-dehydro TXB2が脚光を浴びるようになった.この11-dehydro TXB2は血中半減期が45分と長く,また尿中でも最も多く存在するTXA2代謝物である.この尿中11-dehydro TXB2測定法として,筆者らは希釈したのちラジオイムノアッセイ(RIA)を行う方法を確立し,各種疾患における変動を調べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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