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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻12号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 血小板・凝固・線溶系の分子マーカー 凝固

フィブリン結合マーカー可溶性フィブリンモノマー複合体

著者: 小熊豊1

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.1614 - P.1619

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 可溶性フイブリンモノマー(Fm)およびその複合体(SFMC)は,血液中でトロンビンが生成されたことを示す指標として,汎発性血管内血液凝固症候群(DIC)をはじめとする凝固亢進状態の診断に重要な役割を果たす.SFMCの測定は,従来はパラコアグレーションテストやゲル濾過法にて行われていたが,近年は簡便で,比較的感度の良い赤血球凝集法が頻用されるようになり,DICなどの緊急スクリーニング検査として欠かせない.本稿では,こうしたSFMCないしFmの測定法と,臨床的意義について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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