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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻12号

1989年11月発行

文献概要

今月の主題 血小板・凝固・線溶系の分子マーカー 血管内皮細胞

刺激マーカー組織性プラスミノゲンアクチベーター

著者: 深尾偉晴1 松尾理1

所属機関: 1近畿大学医学部第二生理学教室

ページ範囲:P.1637 - P.1642

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 血管内皮細胞は,血流に直接接触し,血液の線溶系(fibrinolytic system)に重要な機能を発現している.特に血管内皮細胞は各種の刺激に応答し,組織性プラスミノゲンアクチベーター(t—PA)の産生,分泌量を変動させて線溶系を調節している.さらに最近では,血管内皮細胞が生合成,分泌するプラスミノゲンアクチベーターインヒビター(PAI)の線溶系への複雑な関与が注目されつつある.すなわち,血管内皮細胞の培養系に各種の刺激物質を加えることにより,培養液中へのt-PA,PAI分泌量の増加や減少がみられ,刺激物質によるt-PAやPAIの反応の違いから,内皮細胞の分泌機序が解明されつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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