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学会印象記 21回臨床検査自動化学会
進展をみせる免疫化学検査の自動化
著者: 五味邦英1
所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学教室
ページ範囲:P.1653 - P.1653
文献購入ページに移動まず,学術講演では開会式に引き続いて,「ドーピング検査」に関するシンポジウムが開催された.ソウルオリンピック大会ではドーピング検査の結果が大きな話題を提供し,薬剤の功罪がクローズアップされた.ドーピング検査は病院での臨床検査とあまり関係のない分野と考えていたが,今回のシンポジウムで示されたデータから,より身近な検査であると思われた.特に,最近は薬剤の分析精度の向上から,薬剤を使用する人々は検出されにくい薬剤(ペプチド,遺伝子組替えによるホルモンなど)を,今後利用するであろうという予測が話された.さらに,本シンポジウムは,ドーピング検査の分析手段,解析方法を応用すれば,スポーツ医学,薬理学の臨床検査により貢献できる可能性を示唆した.
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