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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻12号

1989年11月発行

文献概要

生体の物理量計測・11

放射性同位元素による計測

著者: 保坂良資1

所属機関: 1防衛医科大学校放射線医学講座

ページ範囲:P.1656 - P.1662

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 放射線は物理エネルギであり,これを外部から生体に与える場合には,被曝について十分に留意する必要がある.しかし,これを有効に用いると,X線CTに見られるように,きわめて有用な情報を多数入手することができる.
 一方,放射線同位元素(RI)による生体計測は,一般の放射線による生体計測とは異なり,放射線源を人為的に体内に投与することによって行う.このため,被曝の影響を避けることは,本質的に不可能である.しかし反面,生体の解剖学的な情報に留まらず,各部の機能水準などの測定も可能である.この点については,生体外より放射線を与えた場合の計測よりも,むしろ有用と言えよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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