icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻13号

1989年12月発行

文献概要

今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査 総説

神経化学序説

著者: 塚田裕三1

所属機関: 1慶応義塾大学(生理学)

ページ範囲:P.1719 - P.1724

文献購入ページに移動
 神経系の生化学的特質を明らかにし,それらの神経機能との関連を探求しようとするのが神経化学と呼ばれる研究領域である.最近では分子生物学的技術を用い,一連の神経特異蛋白の遺伝子クローニングが進み,神経系の発生と分化の解明に大きく貢献しているし,またヒトの遺伝性の精神神経疾患の病因遺伝子の解析も進展している.一方では,学習・記憶など脳の高次機能を支える物質系の探究のためには丸ごとの動物を用いた研究も重要であり,今後,神経化学研究が多面的に進展することが脳研究に必須であることを概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?