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文献概要
今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査 話題の病気
躁うつ病
著者: 北山功1
所属機関: 1三重大学医学部精神神経科学教室
ページ範囲:P.1759 - P.1764
文献購入ページに移動 躁うつ病およびうつ病を診断するための臨床検査は現在のところないが,これらの精神疾患に比較的異常のみられる生物学的指標がしだいに明らかにされてきている.内分泌学的検査では,デキサメサゾン抑制試験,CRH試験,TRH試験,インスリンまたはクロニジン負荷による成長ホルモンの反応が主なものである.生化学的な指標としては,モノアミン代謝の異常を示唆するような体液中MHPG,5-HIAA,チロシン,トリプトファン,ビオプテリン,アミン受容体の変動が報告されている.生理学的な指標には,睡眠パターン,大脳誘発電位,さらに今後有望なポジトロンCTがある.
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