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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻13号

1989年12月発行

文献概要

今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査 話題の病気

ストレスと心身症

著者: 兜真徳1

所属機関: 1環境庁国立公害研究所環境心理研究室

ページ範囲:P.1765 - P.1771

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 最近,ストレス反応におけるHPA-axisの機能が「脳神経・内分泌・免疫系」ネットワークの中で再整理されつつある.その背景として,①CRFの視床下部外の存在を想定される作用,②HPA-axisの抑制中枢としての海馬の機能,③免疫系物質IL−1のHPA-axis刺激を初めとする多彩な作用,④副腎皮質ステロイドであるFの免疫抑制作用,DHEA-sの抗発癌作用などに関する知見が重要と思われる.従来,高F血症,DST抵抗性を示すことが知られている内因性うつ病の病態像が,こうしたストレス反応機構の障害という角度から再検討されていることについても触れた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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