文献詳細
今月の主題 精神疾患をめぐる臨床検査
画像診断
文献概要
MRIは,水素原子の核磁気共鳴現象を用いた断層画像装置で’80年代後半に急速に普及し,国内でも1000台の大台に乗るのもまもなくである.MRIの特長は,X線被曝がない,任意の断層面が得られる,空間および組織分解能がよいことなどで,CTスキャンと比較するとほとんどの点で優れているが,PETのような定量的情報は得にくく,基本的には解剖学的情報を得る装置と言えよう.
精神疾患でMRIの有用性が検討されているのは,てんかん,痴呆などであり,分裂病,躁うつ病などの報告はまだない.CTスキャンと同様に,MRIの主な役割は器質的疾患の除外となるわけであるが,MRIはほとんどの頭蓋内病変に,より敏感であり,また常磁性体である鉄イオンの変化を知ることができる特徴を持つ.
精神疾患でMRIの有用性が検討されているのは,てんかん,痴呆などであり,分裂病,躁うつ病などの報告はまだない.CTスキャンと同様に,MRIの主な役割は器質的疾患の除外となるわけであるが,MRIはほとんどの頭蓋内病変に,より敏感であり,また常磁性体である鉄イオンの変化を知ることができる特徴を持つ.
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