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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻3号

1989年03月発行

今月の主題 生体内の酸化と還元

総説

血清過酸化脂質測定の意義

著者: 八木國夫12

所属機関: 1応用生化学研究所 2名古屋大学

ページ範囲:P.250 - P.255

文献概要

 血清過酸化脂質を八木法により測定すると,健常人の場合は4nmol/ml血清以下で,これを越える場合は異常である.血清過酸化脂質の上昇は食物から多量に摂取した場合や,放射線照射やある種の薬物が投与された場合を除けば,生体内の膜障害に基づく.したがって,血清過酸化脂質のレベルが上昇しているということは,膜障害を起こしている原疾患の存在を示し,かつ二次的疾患を起こす可能性を示唆する.具体的な例として熱傷,糖尿病,血管障害,肝疾患,ならびに子癇前症について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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