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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻3号

1989年03月発行

文献概要

今月の主題 生体内の酸化と還元 技術解説

スーパーオキシドの測定法

著者: 中野稔1 木村博一2

所属機関: 1群馬大学医療技術短期大学部 2群馬県立小児医療センター

ページ範囲:P.256 - P.261

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 スーパーオキシド(O2)は,水中での寿命が短く,現段階ではin vitroの系での測定法に限られている.本稿では,酵素反応または生体物質の自動酸化などによって生じるO2の測定法を①化学・生化学的方法,②物理的方法に大別して記載した.
 化学・生化学的方法は,特定の有機化合物または酵素を用い,それに対するO2の還元力あるいは酸化力を利用したもので,測定に用いる機器はスペクトロフォトメータである.一方,物理的方法では,O2が不対電子をもつことを利用したESR (電子スピン共鳴)スペクトロメトリーと,O2と特異的に反応して発光する化学物質を用い,系からの発光を光検出器を用いて測定する.これらの方法のうち,最も敏感で,しかも特異性が高いO2の測定法は,ウミホタル・ルシフェリン誘導体(MCLA,CLA)を用いる化学発光法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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