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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻3号

1989年03月発行

文献概要

生体の物理量計測・3

形状・寸法の計測

著者: 池田研二1

所属機関: 1東京大学医学部医用電子研究施設

ページ範囲:P.314 - P.320

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 生体計測の原点である生体の形状・寸法の計測について概説し,身長・胸囲・骨相・身体の形態的異常の計測,検出などの伝統的な生体計測では,計測の能率と精度を向上する方法が現在の検診システムでも問題とされていること,X線の発見により体内臓器の形状観察や計測の道が拓かれ,各種のCTや超音波による断層像の再構成が可能になって,従来不可能だったものが目視可能になったこと,また,画像情報として統一的にコンピュータ処理ができ,形状・寸法の自動計測,検出,分類が可能になったことを述べ,特にここでは心臓の計測,脂肪の厚さの計測などについて触れた.
 次に,接触法による生体計測の手法を概説し,各種の寸法計測のためのトランスデューサについて解説した.また,非接触法による生体計測について,次回以降に触れられるものを除外して,特にモアレ像その他による生体表面の形状観察,TVカメラなどによる姿勢計測,瞳孔径や歯列の計測などについて具体的に解説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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