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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻4号

1989年04月発行

文献概要

今月の主題 造血器腫瘍の新しい検査 技術解説

TdT活性の測定

著者: 佐々木龍平1

所属機関: 1自治医科大学血液内科

ページ範囲:P.369 - P.373

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 ターミナル デオキシヌクレオチジル トランスフェラーゼ(terminal deoxynucleotidyl transferase;TdT)は,胸腺,骨髄リンパ球の一部に局在するDNAポリメラーゼである.それ故,未熟リンパ球に特異的なマーカーとして急性リンパ性白血病と急性骨髄性白血病の鑑別診断,慢性骨髄性白血病のリンパ性急性転化の診断,未分化白血病や,mixed type leukemiaの診断に利用されている.TdTの測定法はアイソトープを用いる生化学的測定法と,特異的抗体を用いる免疫学的検出法との2つに大別される.さらに後者は蛍光標識抗体を用いる蛍光抗体法や,ペルオキシダーゼ標識抗体を用いる免疫ペルオキシダーゼ法などに分類される.免疫学的検出法は,生化学的測定法にくらべて検出感度は高いが非特異的な反応も増強するため,TdTの存在を確認するには両者を併用することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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