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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻4号

1989年04月発行

文献概要

今月の主題 造血器腫瘍の新しい検査 総説

血中微量M蛋白の検出法

著者: 伊藤喜久1

所属機関: 1自治医科大学臨床病理学教室

ページ範囲:P.391 - P.396

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 種々の免疫グロブリン異常症では,血中に微量モノクローナル免疫グロブリン(M蛋白)が出現することが少なくない.このようなM蛋白をできる限り見逃しなく検出するためには,臨床サイドではM蛋白の出現しうる病態・疾患を熟知して,患者診察時の異常所見からその存在の可能性が疑われる場合には,積極的に検索を進める姿勢がたいせつであり,臨床検査サイドでは,臨床サイドとの協力の下に,M蛋白の病態に関連した種々の検査所見に注意を払いながら,血清蛋白分画,血清・尿免疫電気泳動法(IEP)を基軸に,より精密な分析法も組み合わせて細心の注意を払って,その発見に努めることが肝要である.しかしこれらの努力にもかかわらず検出されなかったり,見逃されているものもあるのもまた事実である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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