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文献概要
今月の主題 造血器腫瘍の新しい検査 染色体・遺伝子検査
前白血病
著者: 石川冬木1
所属機関: 1東京大学医学部第三内科学教室
ページ範囲:P.409 - P.413
文献購入ページに移動 前白血病は,主に高齢者をおかす貧血症状を主徴とする疾患で,経過を追うにつれて高率で白血病化する予後不良の疾患である.NIH 3T3細胞に患者骨髄DNAをトランスフェクションした後,ヌードマウスに皮下接種してin vivo selection assayを行い,N-rasがん遺伝子が高率で活性化されていることを見いだした.この活性化N-rasは,ポリメーレス・チェーン・リアクション法を用いると,きわめて簡便に検出された.本法は患者の経過を追ううえでも,有用で,近い将来,検査室レベルで実行可能と思われる.
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