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今月の主題 注目される寄生虫・原虫疾患 巻頭言
今なぜ寄生虫症,原虫症の研究が必要か
著者: 中林敏夫12
所属機関: 1藤田学園保健衛生大学医学部寄生虫学教室 2前:大阪大学微生物病研究所寄生虫・原虫学部門
ページ範囲:P.489 - P.490
文献購入ページに移動まず,わが国の寄生虫症,原虫症発生の現状である.かつては蛔虫,鉤虫などの腸管寄生虫症が多く,その生物学的特徴,分類,疫学,駆虫,対策などの研究が中心であった.これに加えて,日本住血吸虫症,肺吸虫症といった臓器寄生性のものも重要な研究対象であった.原虫症に関しても,土着性マラリアや赤痢アメーバ症をはじめとする腸管原虫症の治療,予防問題などをめぐって研究が展開されていた.
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