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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻5号

1989年05月発行

文献概要

今月の主題 注目される寄生虫・原虫疾患 技術解説

血清学的検査法

著者: 竹内勤1 小林正規1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部寄生虫学教室

ページ範囲:P.499 - P.507

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 寄生虫疾患における診断においては,原因となる寄生虫,虫卵などの形態学的同定が中心的位置を占めることは間違いないが,このような方法が応用できない場合もあり,また簡便性,再現性の観点よりしだいに血清学的診断法が重用されるようになっている.方法としてはゲル内沈降反応,カウンター電気泳動,免疫電気泳動,種々の凝集反応,蛍光抗体法,ELISAなどがあるが,いずれも対象となる寄生虫種によって信頼度が異なるため,選択に際して注意を払う必要がある.これらの方法はまたマススクリーニングにも適するものを含み,血清学的診断の応用範囲を拡げている.将来さらに,抗体のみならず抗原の定量による診断など新しい技術の開発により,さらに広く応用される可能性もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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