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今月の主題 注目される寄生虫・原虫疾患 技術解説
寄生虫・原虫疾患の皮内反応検査
著者: 松本充博1 安藤正幸1
所属機関: 1熊本大学医学部第一内科学教室
ページ範囲:P.515 - P.519
文献購入ページに移動 寄生虫・原虫疾患の診断法の1つに免疫血清学的診断法がある.ゲル内沈降反応,ELISA法,補体結合反応,そして皮内反応などである.
皮内反応は,生体が特定の抗原に対して感作された状態にあるか否かを調べるin vivoの検査であり,病因的抗原の確定にきわめて重要な検査の1つである.特に,寄生虫・原虫疾患のなかでも幼虫が感染することによって起こる場合には虫卵や成虫の検出ができないので,本反応はきわめて有用な検査法となる.また,本反応は比較的実施が容易で臨床上よく用いられる検査法ではあるが,他の免疫血清学的検査法に比べ,鋭敏度にすぐれるが特異性において低いことに留意しなければならない.
皮内反応は,生体が特定の抗原に対して感作された状態にあるか否かを調べるin vivoの検査であり,病因的抗原の確定にきわめて重要な検査の1つである.特に,寄生虫・原虫疾患のなかでも幼虫が感染することによって起こる場合には虫卵や成虫の検出ができないので,本反応はきわめて有用な検査法となる.また,本反応は比較的実施が容易で臨床上よく用いられる検査法ではあるが,他の免疫血清学的検査法に比べ,鋭敏度にすぐれるが特異性において低いことに留意しなければならない.
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