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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻5号

1989年05月発行

文献概要

今月の主題 注目される寄生虫・原虫疾患 注目されている感染症

人畜共通疾患としての寄生虫・原虫症

著者: 山口富雄1

所属機関: 1弘前大学医学部寄生虫学教室

ページ範囲:P.526 - P.531

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 人畜共通疾患の問題は,決して新しく登場したものでなく,多くの疾患が古くから知られて'いたものである.それが最近,特に注目されるようになったのは,交通機関の発達による疾患伝播の可能性が増したこと,ペット飼育の流行,食物の多様化,畜産振興などさまざまの要因により,世界の各地で発症が増加していることによる.これら疾患のうち寄生虫性のものは過半を占め,きわめて重要な意義を有する.わが国も例外ではなく,ペットブーム,輸入食品の激増,海外への旅行者の増加,免疫抑制剤や抗癌剤の大量・長期投与に伴う免疫能の低下などにより,われわれの予想もしなかったような各種疾患の発症をみており,それら疾患の多くは人畜共通寄生虫病である.
 したがって,人畜共通の寄生虫について知識を整理し,今後の発症に対応できる体制を整えておく必要に迫られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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