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今月の主題 筋疾患と臨床検査
総説
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免疫学の進歩とともに,筋疾患(神経筋接合部疾患も含めて)の病因に免疫異常の関与を示唆するものが多くなってきた.なかでも重症筋無力症はアセチルコリン受容体に対する,そして筋無力症候群は神経終末のアセチルコリン放出部位に対する自己免疫疾患であることが判明した.また,多発性筋炎に対しても,液性,細胞性免疫の立場から新たな知見が加えられつつある.本稿では上記三疾患について臨床的,免疫学的概説を述べることにする.
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