文献詳細
文献概要
今月の主題 筋疾患と臨床検査 技術解説
ミオパチーにおけるDNAプローブ検査
著者: 永井良三1
所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.667 - P.672
文献購入ページに移動 Duchenne型筋ジストロフィーとミトコンドリアミオパチーにおいては,原因となる遺伝子の異常がほぼ明らかにされた.これは遺伝疾患の新しい診断法の開発につながっただけでなく,筋肉の生理学や遺伝学といった基礎科学の分野にも大きなインパクトを与えている.これらの発見は複雑な技術と多くの労力を駆使した結果であるが,いったん異常遺伝子の構造が解明されれば,これを臨床検査として応用することは困難ではない.特にポリメレース・チェイン・リアクション(PCR)のような有力は手法が開発されたこともあり,DNA診断は一段と身近なものになったと考えられる.
掲載誌情報