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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻6号

1989年06月発行

文献概要

研究

スポーツ選手にみられる徐脈—24時間ホルター心電図による検討

著者: 大林千代美1 山崎元1 大西祥平1 林公代1 関原敏郎1

所属機関: 1慶應義塾大学保健管理センター,スポーツ医学研究センター

ページ範囲:P.714 - P.717

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 スポーツ選手のうち安静時心電図で洞性徐脈,房室ブロックを呈した無症状例と,失神発作を起こした例にホルター心電図記録を行い正常対照例と比較してみた.最少心拍数は対照例の42.9±4.5/min (mean±SD)最少37/minに対し,スポーツ選手群では35.3±5.7/minであり半数以上の例に35/min以下が記録された.最大心停止時間についても対照例の最大値2000msecを超す心停止が多くの例で記録され,5000msecという例も見られた.また,安静時心電図で1度房室ブロックを呈した10例中9例に2度ウェンケバッハ型房室ブロックが記録された.
 しかし,典型的失神発作例の最少心拍数・最大停止時間は無症状例と差はなく,ホルター心電図を用いてその診断を確定することは困難であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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