文献詳細
文献概要
今月の主題 臨床検査における標準物質 各論
血清酵素標準物質の現状
著者: 中恵一1
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.756 - P.766
文献購入ページに移動 臨床検査に用いる酵素標準物質は,現在外国の機関からしか入手できない.その多くは一次標準物質で,米国NBSのSRM 8430-ヒト赤血球AST,およびSRM 909-ヒト血清で,ACP,ALP,AST,ALT,CK,LDH,GGTの7種の酵素を含む,ヨーロッパ共同体BCRのCRM 319-ブタ腎由来GGT,CRM 371-ブタ腎由来ALPと,第二次標準物質としてオランダRIVMのERM 8025とERM 8026-AST,ALT,LDH,CKを含むヒト血清,である.
これらの酵素標準物質の開発には,標準測定法,測定条件などの統一化のためにIFCCを中心として,NCCLS,ECCLSによって10年以上にわたる努力がはらわれた.日本国内でも,小グループによる個別の努力が同様に続けられているが,組織的な統一活動に恵まれないため,いまだその標準物質は国産品として入手できない.
これらの酵素標準物質の開発には,標準測定法,測定条件などの統一化のためにIFCCを中心として,NCCLS,ECCLSによって10年以上にわたる努力がはらわれた.日本国内でも,小グループによる個別の努力が同様に続けられているが,組織的な統一活動に恵まれないため,いまだその標準物質は国産品として入手できない.
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