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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻7号

1989年07月発行

文献概要

研究

M蛋白血症におけるT細胞サブセットの変動

著者: 舩渡忠男1 坂東由起1 大谷英樹1 徳弘英生2

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学教室 2北里大学内科学教室

ページ範囲:P.835 - P.838

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 骨髄腫40例および特発性単一クローン性M蛋白血症(MGUS)22例における末梢T細胞サブセットの分析を行った.骨髄腫はMGUSならびに健常者と比較して,CD 4陽性細胞の絶対的減少を示し,特に進行例において顕著であった.さらに,骨髄腫ではCD 8陽性細胞の相対的増加を反映してCD 4/CD 8比の低下が認められた.したがって,骨髄腫におけるT細胞サブセットの変動は,本症の免疫調節機能異常に関与している可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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