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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻7号

1989年07月発行

文献概要

資料

改良型CA19-9RIA測定キットによる血清CA19-9カットオフ値の再検討

著者: 桑原正喜1 有吉寛2 岩越典子1 須知泰山1

所属機関: 1愛知県がんセンター臨床検査部 2

ページ範囲:P.839 - P.845

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 血中CA19-9測定キットが,測定範囲の拡大と測定精度の向上を図って改良された.この改良キットの基礎的検討を行うとともに,37U/mlが主流となっているカットオフ値に再検討を加えた.その結果,改良キットは良好な精度を有し,プロゾーン現象の影響も受けにくくなっていることが認められた.また,従来キットと高い相関を示した.健常人の検討より正常上限値は50U/mlとなった.しかし,膵臓,胆道系の癌のマーカーとしての特異性と感受性を考慮すると,カットオフ値として60U/mlを採用することが有用であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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