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今月の主題 糖尿病 技術解説
フルクトサミン
著者: 下條信雄1
所属機関: 1大阪市立大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.885 - P.891
文献購入ページに移動 血漿蛋白のグリケーションの程度を,その還元性を利用して比色定量するのがフルクトサミンである.フルクトサミンは食事の影響を受けず,日内変動も認められないが,幼児や低蛋白血症の例では低値を示す.糖尿病患者においては過去2週間程度の血糖コントロール状態をよく反映するので,短期のコントロール指標となる.また他の指標との組み合わせにより,糖尿病スクリーニング検査としても今後期待される.
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