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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻8号

1989年08月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病 技術解説

Maillard反応化合物

著者: 秦文彦1 老籾宗忠1

所属機関: 1神戸大学医学部第二内科学教室

ページ範囲:P.893 - P.899

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 蛋白と糖との非酵素的・非特異的結合反応は,glycationあるいはMaillard反応といわれ,自然界の普遍的な反応であり生体内でも生じることが知られている.本反応は,蛋白のアミノ基と糖とがSchiff塩基を介して安定なケトアミン付加物(Amadori化合物)を形成する初期段階とそれ以降の後期段階とに大別される.Maillard反応初期段階化合物は,血糖コントロールの指標として臨床応用されている.一方,半減期の長い蛋白では後期段階化合物が形成され,それが蓄積し糖尿病性合併症の成因および老化との関係で注目されている.本稿では,Maillard化合物の測定法,および本化合物の病因的意義について概説した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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