文献詳細
文献概要
今月の主題 糖尿病 技術解説
尿中酵素
著者: 芝紀代子1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.929 - P.935
文献購入ページに移動 糖尿病性腎症の早期診断にNAGが有用とされている.しかしながらNAGの上昇は必ずしも腎症のみとは限らず,HbA1cとの相関も良好なことから,長期の高血糖により何らかの代謝異常が生じ,NAGの増加が生じるとも考えられている.本稿では糖尿病における尿中酵素として,主にNAGをとり上げ,総活性およびアイソザイム分画の解釈,および近年注目されているDAPIVの測定意義についてふれてみた.
掲載誌情報