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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻8号

1989年08月発行

文献概要

編集者への手紙

ラット肺胞マクロファージのリソゾーム内pH測定の検討

著者: 庄野正行1 森口博基1 藤沢謙次1 宮本博司1

所属機関: 1徳島大学医学部総合研究室形態班

ページ範囲:P.967 - P.967

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 従来細胞内pHの測定は細胞群の測定でされていたが,最近単一細胞で行われる時代になってきた.そこで食細胞で有名なマクロファージ(ラット肺胞)1)にコラーゲンを食べさせ,リソゾームと融合2)した時のリソゾーム内pHの測定を試みた.一般にリソゾームはおよそpH3〜6ぐらいといわれている.これは酵素の貯蔵庫として有名な顆粒である.食べさせたコラーゲンは蛍光色素FITCでラベルされており,pHの変化に伴って蛍光強度が変化する.蛍光色素FITC溶液は450nmと495 nmの蛍光強度の比により,pHの標準曲線が得られることは以前より知られており3),この理論を基礎にして検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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