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今月の主題 異常環境 解説
高温
著者: 高谷治1
所属機関: 1防衛医科大学校第三内科学教室
ページ範囲:P.15 - P.19
文献購入ページに移動 高温環境は通常でも人類は経験し,生存を保ってきているので,それが湿度とともに過度になり,また運動も加わって長時間に及ぶと異常を発生する.その総称を熱射病というが,この中には日射病(狭義の熱射病),熱疲憊および熱けいれんの3種の病態がある.これらの病的状態に対する診断,治療について,わかりやすく具体的に述べた.特に狭義の熱射病は健康体がおちいる急性の救急疾患であるので,これを救命することは大切なことである.今回はこの予防についてはふれていないが,それぞれの病態については臨床検査が重要であることはもちろんのこと,何かが怠られて大事に至ることは避けたいものである.
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