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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻1号

1990年01月発行

文献概要

今月の主題 異常環境 解説

高地

著者: 半田健次郎1

所属機関: 1信州大学医学部第一内科学教室

ページ範囲:P.24 - P.29

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 高地は低気圧,低酸素分圧,低気温の環境である.生体が高地環境へ曝露された際の生理反応は,その環境の条件,曝露期間の長短によって著しく異なり,個体差も大きい.高地環境曝露に対しては,生体は呼吸・循環機能の亢進を中心とした順応反応により対応する.
 急性高山病は,海抜2700m以上の高地へ比較的急速に到達した際に起こる症候群であって,頭痛,不眠,悪心,思考力低下などを訴える.高地肺水腫は最も重症型で,呼吸困難,咳,血痰,チアノーゼ,肺の水泡性ラ音を主症状とする.放置すれば急速に悪化する.迅速な低地移送と酸素吸入が不可欠である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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