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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻1号

1990年01月発行

文献概要

研究

37℃および32℃培養によるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌の検出状況に関する検討

著者: 小林宣道1 鈴木彰2 大水幸雄2 上原信之2 中村徹2 田代正光2 黒川一郎2 熊本悦明3

所属機関: 1札幌医科大学衛生学教室 2札幌医科大学附属病院検査部 3札幌医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.105 - P.108

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 黄色ブドウ球菌臨床分離株を用いて,32℃および37℃培養におけるメチシリン感受性について調査検討を行った。その結果,被検菌株の約56%は,32℃におけるMICが37℃の2~16倍増加し,それに伴いMRSA検出率の上昇が認められた.また,32℃における感受性試験では,セフェム系多剤耐性傾向を有するMRSAの検出率は37℃に比して有意に高率であった.以上より,MRSAおよびセフェム多剤耐性株の検出において,32℃培養による感受性試験の重要性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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