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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査34巻10号

1990年10月発行

雑誌目次

今月の主題 虚血性心疾患

総説

虚血性心疾患の病型と分類

山田 博美 , 関口 守衞

pp.1143-1146

 虚血性心疾患の分類は,種々の立場に基づいてなされるが,大きくは原因と病態により分類される.原因としては冠動脈粥状硬化症が大部分を占めるが,川崎病による冠動脈炎や,各種疾患による小冠動脈病変も注目されている.病態による分類としては,世界的規模で1962年のWHO分類,1975年のAHA分類,1979年のISFC/WHOの分類があり,1979年のISFC/WHO分類が一般的に使われるとともに1975年のAHA分類から不安定狭心症の項が引用されることが多い.最近の進歩に基づいた改訂も必要かと思われる.

技術解説

超音波検査

鈴木 修

pp.1147-1152

 虚血性心疾患の臨床診断に際し超音波法は必要不可欠な検査法である.各種ドプラー法を含む本法はベッドサイドで簡便に検査が施行でき,心内構造物の形態・動態異常に加え血流・圧動態の評価も可能である.このため梗塞・虚血の局在や心機能障害の重症度評価さらには各種合併症の診断が容易かつ正確になしうる.また最近では経食道法などによる冠動脈の形態および血流動態評価や,心筋コントラスト法による心筋灌流状態解析などもなされており今後の発展が期待される.

アイソトープ検査

西川 潤一

pp.1153-1161

 核医学検査は,数mlの放射性医薬品の静注のみで,非侵襲的に生理的状態下の生理的・生化学的情報を画像として提供する他の画像診断法にはない特徴をもつ.心臓核医学は,心臓のポンプ機能の評価を目的とする検査と心筋を描出する検査に分けられる.心臓核医学検査は,循環器を専門とする医師からも虚血性心疾患の診断,治療効果判定,経過観察に有用であるとの評価をうけている.

CK-MB

片山 善章 , 米田 孝司 , 森脇 貴美

pp.1163-1169

 CK-MBの測定法には各種の方法が報告されているが,急性心筋梗塞に有用な方法は迅速性が要求されるので,現在,もっとも繁用されている免疫阻害法およびイオン交換カラムと抗CK-M抗体を組み合わせたカラム抗体法(Du Pont acaの専用試薬),さらにCK-MBを酵素蛋白量として測定する免疫学的測定法の一種で,最近,開発された免疫化学発光分析法について,それぞれの測定原理および特徴と問題点を中心に述べた.

心筋ミオシン軽鎖の測定

永井 良三 , 矢崎 義雄

pp.1171-1177

 心筋ミオシン軽鎖は心筋細胞の筋原線維を構成する構造蛋白である.ミオシン軽鎖は大量に心筋細胞に存在し,pHの変化などにより容易にフィラメントから遊出する.このため血中でのミオシン軽鎖の測定は急性心筋梗塞のように心筋壊死が急激におこる心疾患を診断し,重症度を判定する優れた指標になることが示されてきた.本稿では心筋ミオシン軽鎖測定法の変遷,臨床的意義,問題点などについて述べる.

リスクファクターの臨床検査

野間 昭夫

pp.1179-1183

 虚血性心疾患の危険因子と考えられるものには高脂血症,高血圧,喫煙,肥満などがあるが,危険因子の臨床検査として対象になるのは血清脂質関連項目である.特に総コレステロール,LDL―およびHDL―コレステロール,アポ蛋白などが重視されている.その他,最近一部の生理的機能が明らかにされたリボ蛋白(a)が危険因子としてクローズアップされてきたので,その点について若干詳細に記述した.

話題

再灌流障害とフリーラジカル

山崎 昇

pp.1185-1187

 現在,冠動脈の再開通のためには血栓溶解剤を直接冠動脈に注入する経皮的冠動脈血栓溶解療法(PTCR),バルーン付き血管カテーテルで冠動脈の狭窄部位を拡張する経皮的冠動脈血管形成術(PTCA),冠動脈バイパス術(CABG)などが行われている.この場合たとえ冠動脈の再灌流に成功したとしても心筋壊死を防止しえない場合があり,逆に局所の心筋の機能が悪化することがあり,しばしば心室性頻拍,心室細動などのいわゆる再灌流不整脈がみられる.このような冠動脈のいわゆる"再灌流障害"の発生要因の一つとして活性酸素ラジカルの関与が考えられている.

 活性酸素ラジカルとは,スーパーオキシドアニオン(・02),ヒドロキシラジカル(・OH),およびハイドロジェンパーオキシド(H2O2)などをいう(表1).

Hibernating myocardiumとStunned myocardium

児玉 和久 , 三嶋 正芳

pp.1188-1191

1.はじめに

 従来,心筋虚血は究極的に壊死に至るのか,壊死に至らず回復するのか,という観点から捉えられてきた,壊死に至ることなく回復する可逆性虚血といえば,狭心症発作のごとく,虚血が消退すれば速やかな症状改善とともに心電図や心機能も回復する病態であり,他方壊死に至る虚血(不可逆性虚血)は心筋梗塞であり,心筋の不可逆的な構造破壊とともに心収縮能の喪失する病態である.

 このような可逆性,不可逆性虚血という病態の概念は約半世紀前の次のような古典的な実験事実に基づいていた.①冠動脈の血流を遮断すると虚血心筋は数秒間の内に収縮能を喪失し,続いて健常心筋の収縮運動の影響を受けて心収縮期に逆に伸展されるが,この虚血による心収縮機能異常は虚血解除後速やかに回復し(可逆性虚血)1),②虚血時間が長ければ(イヌでは20分以上)種々の程度の心筋壊死が生じる(不可逆性虚血)2)

心電図の新しい役割

小沢 友紀雄

pp.1192-1193

 虚血性心疾患の臨床における心電図の役割の重要性については今も昔も同様であるが,新しい検査法の発展により,また治療法の変遷により,その概要にいくつかの変化が見られる.ここでは虚血性心疾患の心電図に関して新しい方法を交えながら述べてみたい.

座談会

虚血性心疾患の今日的話題

木全 心一 , 石光 敏行 , 櫻林 郁之介 , 小沢 友紀雄

pp.1194-1203

 虚血性心疾患は頻度も多く,突然死や心不全,あるいは再発など,医学的にも社会的にも重大な課題を持った疾患と言える.最近再灌流療法の出現により,狭心症や心筋梗塞の診療形態や概念に若干の変化が見られるようになった.この座談会では,どのような点が虚血性心疾患の新しい話題なのか,また虚血性心疾患の予防という立場から,リスクファクターをどう評価し,どう対処していくべきかについても触れていきたいと思う.

カラーグラフ

血管系疾患(I)

坂口 弘 , 緒方 謙太郎

pp.1140-1142

腎臓病の病理・10

血管系疾患(I)

坂口 弘 , 緒方 謙太郎

pp.1208-1215

 腎梗塞は,血栓症・塞栓症によって起こり,急性期は凝固壊死の像を呈し,次第に収縮し肉眼的にV字型の瘢痕を形成する.腎は高血圧によって主として血管系に病変を生ずるが,慢性の腎疾患や,腎動脈の閉塞などによって,続発性の高血圧が招来される.前者の代表として本態性高血圧に付随する(良性ないし悪性)腎硬化症がある.慢性腎不全時にみられる高血圧は,体液の貯留によるものが多いが,体液のコントロールによっても血圧が下がらないものがあり,これにはレニン・アンギオテンシン系が関与している.腎血管性高血圧も,レニン分泌が刺激されるために生ずるものである.

TOPICS

IL-2レセプター

田中 稔之

pp.1216-1217

 インターロイキン2(IL-2)は活性化T細胞により産生されるサイトカインで,T細胞増殖因子としてのみならず,キラーT細胞やNK細胞の細胞障害性の誘導に重要な役割を果たす.IL-2はリンパ球表面上の特異的受容体を介してその作用を発現するが,本稿ではこのIL-2レセプターについてその分子構造を中心に最近の知見を述べたい.

白血球除去血液製剤

池田 康夫

pp.1217-1218

 各種の血液製剤中には,実に多くの白血球が混入している.表1は北海道赤十字血液センターで調べた血液製剤中のリンパ球混入数である.最近,これら白血球に起因する副作用が注目されている.その副作用は大別すると即時型と遅発型に分けられる.前者には,非溶血性発熱反応,肺水腫などがあり,後者には,輸血後感染症(AIDS,ATL),同種免疫抗体(抗HLA抗体など)の出現とそれに伴う血小板輸血不応状態,移植片対宿主反応(GVHD)などがある.特に後者は臨床で注目を集めており,その予防対策の必要性が叫ばれている.そこで考えられた対策が白血球除去血液製剤の調整である.以下,現在どのような白血球除去血液製剤が使用しうるか,そして,その結果どのような臨床的効果がもたらされたか,について述べてみたい.

PTCAにおける灌流カテーテルの有用性

水村 恒雄 , 田村 裕男 , 斎藤 頴

pp.1218-1220

 経皮的冠動脈形成術(percutaneous trans―luminal coronary angioplasty:PTCA)は虚血性心疾患の治療に欠くべからざる手段として近年急速に普及し,冠動脈内の狭窄部を拡張させるバルーンも種々のものが開発され進歩を遂げていることはいうまでもない1).しかしながら急性期合併症や慢性期の問題が現在なお残されている.急性期合併症の中でも急性冠閉塞はことに重篤で,緊急バイパス手術までの時間に冠血流を維持し心筋を保護する手段が必要となる.また,当初慢性期再狭窄予防の対策として従来までの30~60秒の拡張より長い長時間拡張が有用である可能性が示唆されこれらの観点からバルーン拡張も生理的冠血流量に近い末梢冠血流量を維持しうるper―fusionカテーテルの開発が望まれていた.ここに紹介するSTACK perfusionカテーテル(ACS社)はバルーンの前後のシャフトに内腔と交通した側孔をもち,バルーン拡張中でも血液が冠動脈の末梢に灌流する新しいカテーテルである(図1).このカテーテルはDuke大学のRichard S. Stackらによって開発され,灌流圧80mmHgにて冠血流量約60ml/分以上を維持しうるシステムである.Stackらは実験的にperfusionバルーンカテーテルによる30分間の拡張中も心電図に有意のST変化はきたさなかったと報告した2).その後,長時間拡張は再狭窄予防効果をもたらさなかったとの報告が相次ぎ3),本カテーテルの適応は急性冠閉塞(abrupt reclosure)などの重大合併症発生時の使用に変化してきた.急性冠閉塞発生から緊急バイパス手術までの心筋保護に有用であり,これが本カテーテルが"bailout"(パラシュートによる脱出を意味する)カテーテルと呼ばれるゆえんである.さらに,その後症例の増加に伴いその適応も拡大しており,それらをまとめると表1のようになる.バルーンカテーテルの使用法は従来のバルーンのそれと大きな違いはないが灌流する血流量をなるべく多くするためバルーン拡張中はガイドワイヤーを側孔の手前まで引き抜きさらに可能であればガイドカテーテルも冠動脈入口部より外すという点が特徴点である.また拡張圧を6気圧以上にすると灌流用のルーメンがつぶれてしまい十分な灌流量が得られないため拡張圧は6気圧以下にするように指示されている.症例を呈示する.

 症例は68歳男性,下壁の心筋梗塞にて某病院に入院.慢性期冠動脈造影のため当科へ転院した.冠動脈造影にて右冠動脈の2番に90%のeccen-tric stenosisを認めたため同部に対してPTCAを施行した.ところがPTCA終了30分後に患者が胸痛を訴えたため再び冠動脈造影を行ったところ,PTCA施行部は99%の再狭窄をきたしていた.そこでSTACK perfusionカテーテルを用い同部に対して5分と8分の拡張を施行し再び拡張に成功した(図2).

腸管病原細菌のヒト腸管付着性

山本 達男

pp.1220-1221

 図1はヒト小腸を腸管腔側から見たものである.小腸の粘膜表面は無数の絨毛で占められている.回腸の粘膜には,このほかにリンパ小節上皮が,絨毛に囲まれるようにして存在している.このようなリンパ小節には,単一な小節が孤立して存在する孤立リンパ小節Single lymphoid folliclesと,リンパ小節が密集して集合体を形成する集合リンパ小節Aggregated lymphoid follicles(Peyer's patches)がある.回腸の粘膜には,孤立リンパ小節を多数,パイエル板を10個以上認める.孤立リンパ小節の上皮(SFAE)とパイエル板に存在するリンパ小節の上皮(PEAE)は同一ではない.パイエル板上皮にはM細胞がクラスターをなして多数存在するが(図1),孤立リンパ小節上皮にはM細胞の分布が著しく少ない,両者は機能を異にすると思われる.M細胞は他の上皮細胞と異なり,腸管腔側表面に(微絨毛を欠き)微小ひだMicrofoldsを持う1).M細胞の機能は,管腔内のコレラ菌などの抗原の摂取と,M細胞内に存在する抗原提示細胞への抗原の伝達である2,3).M細胞を多数もつパイエル板は局所感染防御機能の要である.

研究

超音波ドップラー法による僧帽弁置換術後の弁機能評価―正常機能Carpentier-Edwards弁での検討

神谷 英樹 , 石光 敏行 , 平沼 ゆり , 榎本 強志 , 杉下 靖郎 , 伊藤 巌

pp.1223-1226

 正常に機能している僧帽弁位Carpentier-Edwards弁28例について,超音波ドップラー法により,その血行動態を評価した.連続波ドップラー法を用いた検討では,最大左房左室圧較差は18mmHg以下,平均左房左室圧較差は6mmHg以下,pressure half-timeは170 msec以下,弁口面積は1.1cm2以上が正常域と考えられた.また,28例中2例にカラードップラー法により,軽度の逆流が認められた.

直腸粘液中のT抗原による新しい大腸癌スクリーニング法

多田 正大 , 福井 正憲 , 末重 信之

pp.1227-1230

 大腸粘液テストにしたがって直腸粘液中にβ-D-Gal (1→3)-D-GalNAc (T抗原)の有無を検討した結果,大腸癌では82.1%,腺腫では46.4%,健常者では18.4%が陽性反応を呈した.癌の発生部位別および深達度別の陽性率は統計学的に差はみられず,大腸癌に対する精度として敏感度は82.1%,特異度は81.6%,陽性反応適中度は76.7%であった.本法は測定手技も簡単で多数の検体を処理することもでき,新しい大腸癌スクリーニング法に発展することが期待される.

資料

ウエスタンブロット法によるHTLV-I抗体測定試薬の開発―測定条件の検討および臨床試験成績

藤松 順一 , 本田 康之 , 沢田 高志 , 小出 醇 , 中嶋 茂宏 , 上平 憲

pp.1231-1238

 MT-2細胞由来のHTLV-Iを用いたウエスタンブロット法キットを開発し,HTLV-I抗体をIgG,IgMクラス別に測定した.IgG HTLV-I抗体は,EIA法およびPA法陽性のATL, HAM, HTLV-Iキャリアーの全例で陽性と判定され三者間の一致率は100%であった.一方,IgM HTLV-I抗体は,HAM 85%(17/20), HTLV-Iキャリアー38,1%(8/21), ATL 25%(5/20)に検出された.またPA法陽性でEIAにてIgG HTLV-I抗体陰性の健常人30例のうち,3例(10%)が本法でIgM HTLV-I抗体のみ単独陽性者と判定できた.

新しいフルクトサミン測定試薬の検討

近藤 裕之 , 堀井 隆 , 小林 一二美 , 林 康之

pp.1239-1242

 新しいフルクトサミン試薬は界面活性剤,uricaseの添加,NBT濃度の変更,および標準物質をDMFからglycated polylysineに変更した点が改良点として挙げられる.その結果,従来法にみられた乳び,尿酸の影響を受けないことを認めた.また,従来法とは良好な相関を示しており,新単位への変換が可能と考えられた.

分枝鎖アミノ酸およびチロシンの酵素的測定法の検討と肝疾患での評価

大久保 滋夫 , 豊田 幸子 , 内村 英正 , 大久保 昭行 , 池田 有成 , 戸田 剛太郎

pp.1243-1247

 BCAAとTyrの酵素的測定法について検討を行った.測定の精度と特異性は良好であった.BCAAでは溶血で正の誤差が,Tyrでは溶血とビリルビンで負の誤差が見られた.アルコール以外の肝硬変群では,BCAA/Tyr比とFischer比とはよく相関した.急性薬剤性肝障害ではGPTより早期にTyrの変動が見られた.本法は自動分析装置の測定が可能であり,血清と血漿で同一の値が得られるため日常検査法として有用である.

編集者への手紙

骨髄細胞内α-D-グルコシダーゼ活性の定量法の検討

庄野 正行

pp.1248

 糖原病II型の病因を握る酸性α-D-グルコシダーゼに関する研究も細胞,および分子レベルで扱われるようになってきた.そこで,今回,一般的に酵素蛍光法で使用されている4-メチルーウンベリヘリル-α-D-グルコシドを基質としてα-D-グルコシダーゼ活性を細胞内で反応させた.この4-メチルーウンベリヘリル-α-D-グルコシドはα-D-グルコシダーゼにより4-メチルーウンベリヘロンと糖に分解され,励起光360nmで最大蛍光450nmの蛍光物質に変わる.この特性を顕微蛍光法に応用して定量性を検討した.

質疑応答 臨床化学

HPLCを用いたアミラーゼの基質水解部位%の測定

A生 , 松井 昌彦

pp.1251-1255

 〔問〕高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いてアミラーゼの水解部位%を調べたいのですが,留意点や具体的な方法をご教示ください.

質疑応答 臨床生理

聴覚脳幹反応(ABR)の結果の解釈について

A生 , 橋本 勲

pp.1255-1257

 〔問〕脳幹部の反応は不可逆的なもので,一担死滅した細胞が生き返るとは思われません.針電極刺入時の反応が認められなかった患者のその後の検査では反応が認められました.どのように解釈すればよいのでしょうか.

質疑応答 一般検査

プール尿の時間経過によるアミラーゼ値の低下

Q生 , 金子 良孝 , 伊藤 機一

pp.1257-1258

 〔問〕尿アミラーゼ測定の日差再現性を調べるためプール尿を作り,1mlずつ-30℃に凍結しておきました.初日は201IU/lあったものが翌日には190IU/l,1週間後では128IU/lとだんだん値が下っていました.この理由についてご教示ください.また,市販のコントロール尿については値が変わりませんでした.この理由についても教示ください.

男性不妊症について

山田 雄二 , 星 和彦

pp.1258-1261

 〔問〕精子の受精能は,精子濃度,運動能のほかに,卵表層にある透明帯への結合能や透明帯溶解による貫通能が重要と思います.貫通能に関与する精子の先体反応を,臨床の場で検出できるのでしょうか.また,先体反応がうまくいかない男性不妊症の患者はどのくらい存在するのでしょうか.

質疑応答 診断学

超音波診断法による胸水の検出

K生 , 小幡 賢一 , 植木 純 , 檀原 高

pp.1261-1264

 〔問〕超音波にて胸水を検出するためのアプローチの方法と,X線など他の検査法と比較して,超音波での胸水検出の感度についてお教えください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻10号(2020年10月発行)

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今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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