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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 総論 1 代謝と生理

3)カリウム(K)

著者: 水越洋1

所属機関: 1東京織物健康保険組合診療所

ページ範囲:P.1287 - P.1293

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はじめに
 カリウム(K)は主として細胞内に存在する陽イオンであり,平均約150mmol/lの濃度で細胞内陽イオンの大部分を占める.一方,血清K濃度の正常値は3.5~5.0mmol/lの範囲内にあり,細胞内濃度に比して極めて低値である.この濃度差と細胞膜のKに対する高い透過性によって,静止膜電位が維持されている.Kはこの膜電位を介して細胞の機能,特に神経,筋の機能に重要な影響を与える.またKは種々の酵素作用に必須であり,蛋白合成,グリコーゲン合成などに重要な役割を果たしている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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