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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 総論 1 代謝と生理

5)カルシウム(Ca)

著者: 岡崎亮1 松本俊夫1

所属機関: 1東京大学医学部第四内科

ページ範囲:P.1301 - P.1307

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はじめに
 成人の体内には約1kgのカルシウム(Ca)が存在する.その99%は骨にヒドロキシアパタイトとして蓄えられており,残る約1%のCaのほとんどは細胞内に存在し,血液中に存在するCaは0.1%(約1g)にすぎない.
 血液中に存在するCaの約40%は,アルブミンなどの蛋白と結合している.また,リン酸,クエン酸などとカルシウム塩を形成しているものもあり,50%弱が遊離Caイオン(Ca2+)として存在する.このうち,各種の調節ホルモンにより厳密な調節を受け,生体の細胞機能の維持に必須の役割を演じているのは,遊離Ca2+である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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