icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 1 生体に必要な元素

2)カルシウム(Ca)

著者: 寺澤文子1 野本昭三1

所属機関: 1信州大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.1393 - P.1400

文献購入ページに移動
はじめに
 血液1l中に含まれるカルシウム(以下,Ca)は2.25~2.75mmol(9.0~11.0mg/dl)で,血漿(血清)中総Ca(イオン形48~55%,蛋白結合形40~50%,有機酸または無機酸との結合形数%)と赤血球内Caに分けることができる.
 このうち総Ca(total Ca;以下,T-Caと略す)は血清無機リン値と対応させて,副甲状腺機能異常や骨疾患のスクリーニングと経過観察などに欠かすことのできない臨床検査項目として利用されてきた.一方,血漿Ca測定に求められる正確度と精密度(誤差の許容限界)は,その生理的変動幅が小さいことに由来して1%以下とされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?