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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 1 生体に必要な元素

3)塩素(Cl)

著者: 関口光夫1

所属機関: 1日本大学板橋病院臨床検査部

ページ範囲:P.1401 - P.1405

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測定の意義
1.生体内の分布,存在様式1)
 ヒト生体内の塩素(クロール,Cl)総量は,体重1kg当たり30~40mmolを含有している.平均33mmol/kg体重とすると,体重60kgの成人では約2,000mmolが含まれる.その分布としては血漿中に13.6%,組織間液に37.3%,結合組織内に17.0%,骨に15.2%,体腔液に4.5%,細胞内に12.4%存在している.すなわち,その約90%は細胞外液中に存在する.図1は,細胞外液の代表である血漿と,細胞内液中に含まれる電解質組成とそれらが含有する割合を示したものである2).血漿中の主要な陽イオンはナトリウム(Na)イオン(Na)であり,陰イオンはClイオン(Cl)で,次いで重炭酸イオン(HCO3)である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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