文献詳細
特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド
各論 1 生体に必要な元素
文献概要
測定の意義
マグネシウム(Mg)は生体内の二価金属のうちで主要な成分である.細胞内ではカリウム(K)に次いで多い陽イオンであるが,細胞外液では全体量の約1.5%程度を検出するにすぎない.
その機能としては,ATP(アデノシン三リン酸)を基質とする解糖系に関与する多くの酵素の活性賦活化(activator)として作用する.後述のように高Mg血症は重症の腎機能不全に,低Mg血症は消化器異常に起因することが多い.Mgの不足と循環器疾患,糖尿病などに関する報告もあり,注目される生体内金属となっている.
マグネシウム(Mg)は生体内の二価金属のうちで主要な成分である.細胞内ではカリウム(K)に次いで多い陽イオンであるが,細胞外液では全体量の約1.5%程度を検出するにすぎない.
その機能としては,ATP(アデノシン三リン酸)を基質とする解糖系に関与する多くの酵素の活性賦活化(activator)として作用する.後述のように高Mg血症は重症の腎機能不全に,低Mg血症は消化器異常に起因することが多い.Mgの不足と循環器疾患,糖尿病などに関する報告もあり,注目される生体内金属となっている.
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