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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 1 生体に必要な元素

4)マグネシウム(Mg)

著者: 戸谷誠之1 佐藤郁雄1

所属機関: 1国立健康・栄養研究所母子健康・栄養部

ページ範囲:P.1406 - P.1409

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測定の意義
 マグネシウム(Mg)は生体内の二価金属のうちで主要な成分である.細胞内ではカリウム(K)に次いで多い陽イオンであるが,細胞外液では全体量の約1.5%程度を検出するにすぎない.
 その機能としては,ATP(アデノシン三リン酸)を基質とする解糖系に関与する多くの酵素の活性賦活化(activator)として作用する.後述のように高Mg血症は重症の腎機能不全に,低Mg血症は消化器異常に起因することが多い.Mgの不足と循環器疾患,糖尿病などに関する報告もあり,注目される生体内金属となっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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