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特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 1 生体に必要な元素
7)銅(Cu)
著者: 牧野鉄男1
所属機関: 1神奈川県立衛生短期大学臨床化学教室
ページ範囲:P.1417 - P.1419
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銅(Cu)は成人体内で肝に最も多く総量(1.26mmol)の10%が存在し,次いで脳,心,腎にも多く分布し,筋,骨は濃度は低いが量的には総量の50%にも及ぶといわれる.Cuは主としてメタロエンザイム(特に酸化酵素)の形で,脳内代謝,骨および結合織代謝,造血などに重要な役割を果たしている.
血清中のCuはその約90%がセルロプラスミンと強く結合し,残りが"交換しうる"型のCuとしてアルブミンやアミノ酸と緩く結合して存在するといわれる.赤血球中のCuの約60%がスーパーオキシドジスムターゼに,残りが未同定の蛋白およびアミノ酸との結合型で存在するといわれる.
銅(Cu)は成人体内で肝に最も多く総量(1.26mmol)の10%が存在し,次いで脳,心,腎にも多く分布し,筋,骨は濃度は低いが量的には総量の50%にも及ぶといわれる.Cuは主としてメタロエンザイム(特に酸化酵素)の形で,脳内代謝,骨および結合織代謝,造血などに重要な役割を果たしている.
血清中のCuはその約90%がセルロプラスミンと強く結合し,残りが"交換しうる"型のCuとしてアルブミンやアミノ酸と緩く結合して存在するといわれる.赤血球中のCuの約60%がスーパーオキシドジスムターゼに,残りが未同定の蛋白およびアミノ酸との結合型で存在するといわれる.
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