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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 2 公害性・医原性金属

4)砒素(As)

著者: 山内博1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.1456 - P.1458

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はじめに
 砒素(As)は毒物の代名詞的な物質であり,中世から毒殺,自殺に用いられ,また職業性As中毒も多数発生した.現在,Asやアルシン類(アルシン〔AsH3〕,トリメチルアルシン〔(CH33As〕)は電子産業界を中心として需要が増えており,特に新素材としてガリウム砒素(GaAs)系の半導体に用いられている.他方,最近の研究から,Asの毒性は化学形態と化学構造の違いで大きく異なり,As中毒学では従来の"量"の概念に化学形態を加味する必要性が論じられている.
 本項では,As化合物とアルシン類の毒性,代謝,生体影響,暴露指標について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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