icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 2 公害性・医原性金属

5)金(Au)

著者: 伯耆惟之1

所属機関: 1塩野義製薬(株)臨床検査部シオノギバイオメディカルラボラトリーズ

ページ範囲:P.1458 - P.1461

文献購入ページに移動
はじめに
 金(Au)剤による慢性関節リウマチ(RA)の治療は,1927年Landeが初めて試みた.その後,1935年Forestierが多数例の経験を報告して,今日のAu療法の基礎を築いた.Au剤はRAの免疫異常の改善に有効な免疫調節剤の一つとされているが,比較的副作用の頻度が高いため,その防止や有効濃度域確認の観点から体内濃度が測定されてきた.
 Au濃度の測定法に関しては,古くは比色法などが用いられていたが,感度・簡易性などの面から,原子吸光分析法が最も広く利用されている1~5)
 以下,RAと治療薬,Au剤の体内動態,副作用,測定の意義を述べ,Au濃度測定法を紹介したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?