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文献詳細

雑誌文献

臨床検査34巻11号

1990年10月発行

文献概要

特集 電解質と微量元素の臨床検査ガイド 各論 2 公害性・医原性金属

8)リチウム(Li)

著者: 髙橋修1

所属機関: 1(株)エスアールエル臨床化学部

ページ範囲:P.1468 - P.1472

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はじめに
 リチウム(Li)は原子番号3,原子量6.94でナトリウム(Na),カリウム(K)と同じアルカリ金属に含まれる元素である.
 1949年,Cadeら1)によって躁病に対する治療効果が報告された.1980年代になるとわが国においても躁うつ病治療にLi製剤(炭酸リチウム:分子式Li2CO3,分子量73.89)が広く用いられるようになった.さらに,高血圧の予防,甲状腺機能の抑制など医学的効果の面で注目を集めているとの報告もある2),炭酸リチウムは白色の結晶性の粉末で無臭である.水にはやや溶けにくく,希酢酸に溶ける性質がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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